小学校のお受験までに家庭教育として準備しておきたいことのひとつに集中力をつけることがあります。集中力がないとお受験のときに、試験を担当している先生のお話しをイスにすわって集中して聞くことができなくなってしまうことにもなりかねません。
行儀や作法に力を入れている幼稚園や保育園では、イスに長時間すわらせているところもあるようですが、毎日じっとしていることを強制されているということは、遊びたい気持ちをガマンさせられ、自分の気持ちを抑えることを要求されているということです。こうしたことが続くと「みんなと鬼ごっこで遊びたい」という遊び心を伸ばしていくことができなくなってしまいます。
仲間と遊ばせることを大事にしながらも、お食事やお絵かきの時間にはきちんとイスにすわらせるという習慣を家庭教育でつけることで、小学校のお受験で必要になる集中力や、やる気を伸ばしていけるはずです。
お受験で先生のお話しを集中して聞くことができるようになるためには、親子でコミュニケーションの練習を意識的に行っていくことが大切です。
他人の話しをきちんと聞くことは、自分の話しもきちんと聞いてもらえるということが前提になるはずです。「それじゃあだめ、こうしなさい!」と親に一方的に命令口調で否定的されると子どもは、親とコミュニケーションができなくなってしまいます。「どうしてお友だちとケンカしたの」「あらそうだったの」「そのあとはどうしたの」というように、子どもが親に話しをしたいと思えるようなコミュニケーションを日ごろから心がけましょう。
親子コミュニケーションのポイントは、子どもの目をきちんと見て、子どもに意見を促し、共感するような会話をすることです。
「聞く」「共感する」「考える」というコミュニケーションをしていると、自分の意見をしっかり話すことや、お母さんのいうことをしっかり聞くということが大事だということを学習します。
こうした家庭教育が小学校のお受験の際に、試験を担当する先生の話しを集中して聞くことにつながっていくはずです。