お受験の準備をしよう ほめて伸ばす家庭教育


「かわいいね」「お利口ね」「上手にできたね」「頑張ったね」。ほめる言葉って意外と少ないと思いませんか。

お子さんをほめるということは、お子さんの良いところを見つけ「それが○○ちゃんのいいところだね」と言ってあげることですが、ほめる言葉の種類が少ないせいなのか、日本人はほめることがへたな民族だといわれていますが、子どもをほめるということは、その子の個性の中で光るところをみつけて、個性を育ててあげることにほかならないのです。

子どもが絵を描いたら1枚の絵に対して4つか5つほめてあげてください。「上手に描けたね」」と言うとそれでおしまいになってしまいます。「この空の色、きれいに使われているね」「お花や葉っぱの色、ママには思いつかないわ、センスあるのね」「家のカタチは四角に描くことが多いけど、丸く描いたのね。○○ちゃんはやさしいのでまるく描いたのね」。1枚の絵の中に、その子らしさを見つけてほめてあげることで「ママにほめられたことを今度から大事にしていこうかな」という気になります。

ですから、ママとパパには「ほめて伸ばす」家庭教育を実践していただきたいのです。

今の世の中は、国と国の垣根を超えたグローバル社会が本格化しています。世界のいろいろな国の人が日本にやってきたり、逆に日本人が世界のいろいろな国で活躍するなど、お子さまが社会人となるころには、グローバル化はあたりまえのように世界中で定着していることでしょう。

日本人は「なにも言わなくてもわかりあえる」という意識の強い国民性ですが、何も言わなくてもわかると思っていては、国際的には通用しなくなっています。言わなければいけないことはきっきり言わなければいけないし、他の国の文化や歴史や習慣の違いを認め合い、理解し合わなければ真のグローバル化とは言えません。

家庭教育を通して子どもの個性を見つけ、ほめてあげることを日常的にしていれば、その子はどんな民族の人とでもお互いの良さを見つけ合えるように育つことでしょう。

それは、小学校のお受験のためだけてはなく、その子が仕事をしたり、人間関係をつくったりするときに大きな力になるはずです。