「ドラえもんや鉄腕アトムも夢じゃあない!」世の中ですよね。
社会が目まぐるしく変化するAI時代に身をおいていると、子どもの家庭教育もAIを意識していかなれば「世の中に乗り遅れるのかしら」と不安を感じることも。
ハーバード大学の認知心理学の研究者ハワード・ガードナー教授は「AIができることを人間が追いかけてもしかたがないのです。計算が速くできるとか、情報をたくさん蓄えておくとか、論理的に考えることなどはAIにまかせておいて、器用にモノを作ったり、落ち込んでいる人を励ましたり、上手に歌ったり、踊ったりすることを含めて人間を感動させる個性を磨いていくことがこれからの時代を生きるヒントになるはずです」と提唱しています。
いま現在、AIにできないといわれていることは「クリエイティブなこと」「リーダーシップをとること」「交渉すること」「問題を解決すること」などです。
AIは過去のデータを元に未来を予測することはできますが、全く新しい物を作り出したりすることはできません。また、リーダーシップとは、コミュニケーション能力で人々を導いて行くムードメーカー的な存在ですが、AIには人間のように心を通じたやりとりをするスキルがまだありません。人と心を通わせられないAIでは、人とのコミュニケーションをとって交渉し、問題を解決して人々を引っ張るリーダーシップにはなれないのです。
AIにできないことを見ていくと、小学校のお受験で評価される能力と、おおよそ一致していると思いませんか。言葉を換えれば、小学校のお受験では、AIにできない個性をもった人材が高く評価されているということなのでしょうね。
今はAIにできないけれども、将来的にはできなかったことができるようになるかもしれません。しかし「不思議だった」「感動的だった」「美しかった」「こわかったと」などの経験を積み重ねていくことで、頭が訓練され、AIにも負けない、その子らしい個性や賢さが磨かれていくのです。
子どもの個性を見つけ、創造性やコミュニケーション能力などを伸ばしてあげる家庭教育を実践すること。それがAIの時代にあっても、小学校のお受験だけではなく、大学や大学院後のそれからの人生でも生かされていくはずです。