ミュージカル映画「サウンドオブサイレンス」をご覧になったことがありますか。
「ドレミの歌」「私のお気に入り」「エーデルワイス」などの名曲の数々とともに、映画史に名を刻む傑作ミュージカルです。アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか5部門受賞。日本でも1965年に公開されて以降、長年にわたり愛され続けています。
家庭教師役はジュリー・アンドリュースですが、派遣された先の子どもたちは並外れたいたずら好き。これまでどの家庭教師も長続きしたことがなく、早速、ジュリー・アンドリュースのポケットにカエルを忍び込ませるいたずらを…。
この映画は1930年代のオーストリアを舞台しているのですが、近代になるまでヨーロッパでは、上流階級の子どもたちも、学校に通って教育を受けることはほとんどなく、代わりに学者が住み込みで家庭教師として教育にあたっていたようです。
日本でも明治から戦前あたりまで学校の代わりとしての家庭教師がいました。
最近では、安倍晋三前総理大臣が成蹊小学校に在学していた時に、家庭教師として教えていたのが、東大時代の平沢勝栄復興大臣だったというのは有名な話ですよね
教員免許が必要な学校の先生と違って、家庭教師には特別な資格がないため、さまざまな人が家庭教師として勉強を教えています。偏差値が十分に高い大学の現役の大学生、すでに大学は卒業し仕事をしているのですが、本業の傍らにアルバイトで家庭教師をしている社会人、専業で職業として家庭教師を行っているプロフェッショナル…。
どんな肩書の先生にお願いするにしても「教え方」が上手、子どもとの「相性」が良い、お受験する小学校の「情報把握が怠りない」などが家庭教師に求められる資質でしょうか。
教え方が下手だとか、子供との相性が良くないとか、お受験のことを良く知らないなどの家庭教師なら、人に紹介されたから断りにくいなんて遠慮せずに、ほかの家庭教師と交代した方がお子さまのためになることでしょう。
新型コロナ以降は、インターネットを利用したオンライン家庭教師も主流となってきています。時代の流れとともに、家庭教師の在り方も多様化していますが、そうしたことも踏まえて、小学校のお受験が有利に働くような家庭教師にお願いしたいものです。