東京都内には「お茶の水女子大学附属小学校」「筑波大学附属小学校」「東京学芸大学附属大泉小学校」「東京学芸大学附属小金井小学校」「東京学芸大学附属世田谷小学校」「東京学芸大学附属竹早小学校」の6校の国立小学校がありますが「合格は運しだい」と気軽に考えて願書を提出しているご家庭もあります。
また、他の国立小学校との併願、私立小学校との併願なども目立つため、倍率も高く、かなりの狭き門となっています。
東京の国立小学校は11月下旬から12月にかけて試験が行われますが、今年は新型コロナの影響で筑波大学附属小学校では、例年に比べて1か月ほど抽選と考査が前倒しになるなどの変更もあります。
国立最難関小学校と言われている筑波大学付属小学校の2020年の入試状況がわかってきました。男子の志願者は前年より90名増え2,177名、女子は前年より169名増え1,982名。抽選通過率は男子が30%、女子が34%。というハードルの高さでした。
国立小学校の第一の関門は抽選です。抽選を通らなければ、早いうちから準備をしていても、考査に進むことができないのが現状です。
私立小学校と併願しているご家庭では、抽選結果を見て、合格していたと分かってから、幼児教室が開いている国立小学校合格のための直前講座や模擬試験にあわただしく申し込むというケースもあるようです。
国立小学校も私立小学校同様、ペーパー対策を中心に、口頭試問、行動観察、運動課題などがお受験項目ですがお受験に対する情報が少ないという難しさもあります。
国立小学校の過去問題が出版されており、合格者のなかには、幼児教室に通わずに過去問題に集中して取り組んで合格できた受験生もいますが、それはほんのひと握りで、国立小学校のお受験に定評のある幼児教室に通う方がやはり合格の確率が高いようです。
ただし、幼児教室の対応も例年通りにはいかないようです。
教室内での密を避けるために、国立小学校の受験生を対象とした模擬試験では人数を縮小していることも。そのため、模擬試験を希望していても受けられないこともあるようです。