小学校のお受験の考査は10月から12月にかけて行われていますが、前回ご紹介した「行動観察」に続き「面接」について、各小学校のホームページを参考に変更点のある小学校を中心にお知らせします。
新型コロナは、お受験の出題内容にさまざまな変更をもたらせていますが「面接」も例外ではありません。
例年通り「面接」を行っている学校もあるなかで、受験する子どもがマスクをつけていると、顔が見えにくいため、アクリル板を設置して、受験生のマスクを外させて、質問に応えさせている小学校もあります。それに対応できるように、事前にマスクをはずした「面接」の練習をご家庭でしておくとよいでしょう。
暁星小学校では、昨年まで保護者と受験生の両方を「面接」していましたが、今年は保護者だけの「面接」になっています。それを補うために、保護者に作文を提出してもらい家庭環境を知るという対策をとっています。保護者の負担が多くなっていますが、かわいいわが子のためにも最善をつくしましょう。
東京農業大学稲花小学校は、オンラインでの「親子面接」に変更しています。
青山大学系列の浦和ルーテル学院小学校も、親子が画面に映るように「オンライン面接」を行うとともに、考査の会場をホテルに変更するなどの措置がとられています。
「面接」を前倒しする小学校もあります。
例年、11月に「面接」を行っていた日本女子大付属豊明小学校では、10月に変更しています。1ケ月ほど早い「面接」は、併願校の選択肢が広がったり、お受験に少し余裕が生まれるというメリットにもつながっています。
「面接」以外の変更を見ると、学習院では受験する子どもと保護者に、試験の1週間前から「健康観察カード」を提出させて、安心してお受験のできる環境を作っています。
成城学園では、例年、受験生全員に3日間の登校をさせていますが、感染のリスクを少しでも減らすために、試験日を2日間に縮小しています。でも、受験生をきちんと見るために、先生全員による口頭試問は変わらずに行っています。