学級崩壊ってよく聞きますよね。学校は集団で教育を受けることを前提としていますが、なんらかの理由で勉強することができなくなってしまうことが学級崩壊です。「学級崩壊って昔のことでしょう」「 学級崩壊があるのは地方でしょう」と思う方もいらっしゃるのでは。いえいえ、学級崩壊は、私立中学校へのお受験率が高い都心部の公立名門小学校でもおきているのです。
都心部の公立名門小学校は、教育熱心な親が多く、学区外から越境入学をして通学している子どもおり、学力も高く、ほんどの子どもが塾に通っています。塾の方が学校の授業内容より早く進んでいるため、学校の授業を聞こうとはしないで、勝手に遊び始めてしまうという子どもいるとか。その子を注意しているうちに、まともな授業ができなくなってしまい学級崩壊がおきているそうです。
公立小学校1、2年生の低学年では、自分の席で授業をじっと聞いていられないため、教室内を歩き回ったり、先生にかまってほしくて授業のじゃまをしたり…。幼さゆえの行動が他の児童にも連鎖して学級が崩壊していくようです。
5,6年生の高学年では、先生の話しをほとんど聞かずに、隣の子とおしゃべりを繰り返したり、うつぶせに寝ていたり、マンガに熱中したり、ヘッドファンで音楽を聞いていたり…。先生の存在など眼中にないかのような光景がクラス全体に繰り広げられています。こうなったらまともな授業などできませんね。先生の指導力のなさも学級崩壊の一因といったらそれまでなのですが…。
お受験をして入学する都内の私立小学校はどうなのでしょうか。私立小学校では、入学選考時に保護者の面接と、児童本人の行動観察があります。そして最近は、学級崩壊を起こす原因になりそうな子かいないかを、しつかり見ているようです。面接・観察をする先生は、長年の経験で目が肥えています。お受験用に自分を良く見せようとする子、お受験用に本性を隠している親、ベテランの先生が見逃すはずがありません。したがって、極端に問題のある子は、お受験の段階で振り落とされてしまいます。しかしもし、学級崩壊の原因となる子がいたとしたら、強制的に退学させられることもあるようです。こうした現状に触れると、一定レベル以上の教育が確保される私立小学校へのお受験、ますます現実味を帯びてきますね。