お受験の準備をしよう! 文科省がススメル家庭教育 その4


小学校お受験の行動観察の評価に直結する家庭教育について、引き続き文科省がススメル家庭教育を紹介します。今回は家族について示したものです。

(9)年中行事や催事を大切にしよう

お正月・ひな祭り・端午の節句・七夕・誕生日・クリスマス・暮れの大掃除など、家庭内の行事では家族とのふれあいが深まるだけでなく、日本の文化・伝統に親しむとても良い機会です。また、初詣や節分で無病息災を祈ったりすることは、人間の力を超えたものへの畏敬の念を深めるなど宗教的な情操をはぐくむことのできる家庭教育です。

10)人への思いやりを育む

子どもが、人を思いやり、豊かな人間関係を築いていくためには、まず、思いやりのある関係を家族でつくることが大切です。子どもが自らの生活する世界を広げていくためにも、家族のいたわりや思いやりが必要でしょう。また、夫婦や親子の間で、日ごろからいたわりの言葉を交わすことが大事です。特に悩みや葛藤に直面したときに、いたわり、慰めることが、困難に立ち向かう勇気や力をはぐくみます。さらには、人との友好的な関係を築く力をはぐくむことにもつながるでしょう。

11)親が率先してお手本を見せる

親に感謝し、親を思いやる心は、広く他人を思いやる心の基となる大切なものです。まず親が自らの親である祖父母を大切にする姿を見せることを心がけましょう。大人たちは、自らの親への接し方や、思いやりのある社会のために何が必要かについて、子ども自身から問われているのだということを考えましょう。また、「バスや電車で体の不自由な人やお年寄りに席をゆずること」を小・中学生の60%は「していない」「あまりしていない」と答えています。人を思いやり、行動する愛情や勇気をもった人に育てるために何ができるでしょう。思いやりの心は、幼少のころからの日常における実践を通してはぐくまれます。まず親が率先してやってみせながら、子どもたちが自然に妊婦や高齢者に席を譲ったり、障害のある人などが困っているときに声をかけたりすることができるようにしつけを行うことが家庭教育で大切なことです。

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