これから年末にかけて結果の出る国立の附属幼稚園を除いて、10月下旬から11月の第2週あたりに集中して行われていた幼稚園のお受験も、合否の通知がすでに届いていることでしょう。
第1志望の幼稚園から合格の通知を受け取ったご家庭は大喜びでしょうが、残念ながら合格のキップが手に入らなかったご家庭では、地元の幼稚園や第2募集の幼稚園への入園に気持ちを切り替えているのではないでしょうか。いつまでも悪い結果を引きずらず、心機一転、お子さまの将来を考えて現状でできる最善の選択をしてほしいと思います。
ところで、幼稚園のお受験は、保護者の面接だけのところもあれば、マット運動、お遊戯、体操、パズル、お絵かきなどのほかに、子ども同士で遊ばせたり、先生の指示に従って行動させたりするところもあるなど様々です。
考査を行うことで、幼稚園ではどんなことを見ているかと言えば、子どもが先生の指示通りに行動ができるのか、決められたルールを守ってみんなと楽しく遊ぶことできるかなど子どもの様子を注意深く観察しています。
幼稚園に入園すると、ひとクラスおおよそ20~30人前後の集団で行動しなければなりません。子どもにとっては初めての集団生活を経験することになります。こうした集団の環境に上手に溶け込み、成長していけるのかが合否を決定づけます。どの幼稚園も、集団生活に支障をきたすような子どもは排除したいと思っています。ルールを守ることができずに、勝手に移動してふざけたり、騒いだり、ほかの子とケンカをしたりしてしまう子は間違いなく不合格になってしまうことでしょう。
幼稚園では、それぞれの教育理念や教育方針に基づいて入園させる子どもを選んでいます。
したがって、幼稚園側がどのような子どもを求めているかがを理解できれば、どのような対策をすれば合格ができるのかが見えてくるはずです。
また、親の面接では子育てや教育方針をどう考えているのかを問われることが良くあります。この際には、幼稚園が目指していることと違った方向のことを答えてしまっては、お受験のために努力してきたことも水の泡になってしまいます。
お受験の内容をよく理解することが、幼稚園のお受験対策のカギになるはずです。