お受験塾の前を通ると、出入り口の前で保護者が待ち受けているところに出会うことがあります。お子さまが1人で小学校のお受験のために、塾に通うのはなかなか大変なことなので、パパやママが送り迎えをしているのでしょうね。
でも共働きの場合には、塾への送迎も大変なことでしょう。その場合には祖父母に協力をお願いしたり、送迎をサポートしてくれるお受験関連の業者に依頼しているケースもあるようです。
ところで、お受験をすると決めたなら、塾に通う時期はいつ頃が良いのでしょうか。
「年中さんからでいいでしょう? 」。でもそうとばかりは言えないのです。ふつうは年長さんの秋にお受験がはじまりますので、だいたい1年前からお受験塾に通う傾向にあるようです。だからと言って、みんなと同じようにと思わずに、志望する小学校のお受験内容を見て、その時期を決めていくことが大事です。
ペーパー試験を重視している学校を志望するなら、年中さんの秋頃からのお受験準備で間に合うのですが、お絵かきや工作がある場合には、それより2~3年前からお受験塾に通うことでより安心感が増すことでしょう。
お絵かき試験がある小学校のなかには、「机の上にあるものを四方からみて描きましょう」「プレゼントの箱に何か入っているか想像して描きましょう」などが課題になることがあります。基礎力はもちろん、創造力や個性が問われているため、こうした課題にはその場で対応のできる能力も必要になります。
首都圏で最難関といわれている名門小学校のお絵かき試験では、クレヨン、色紙、モール、ローラー、スタンプ、水彩絵の具など、さながら、画材屋さんのデパートのようで、使ったことも、見たこともないものが用意されていることがあります。そのため、お受験塾に早くから通って、こうした画材に普段から慣れておく必要があります。
お絵かきや工作を重視する小学校を受験する場合には、子どもの個性を伸ばし、お絵かきを教えることに定評のあるお受験塾を選びましょう。そのうえで、お受験本番の2~3年前からきっちりとレッスンを受け、余裕をもってお受験に挑んでほしいと思います。