国立の附属小学校や私立小学校のお受験で合格した子どものなかには、お受験塾に通わずに合格した受験生もごくごく少数ですが確かにいるようです。
小学校のお受験は大きく分けると「ペーパー試験」「行動観察」「面接」が中心ですが、
志望する小学校ではどのような出題が過去に出されているのか、どのような子どもが合格しているのかを調べて、対策を練ることからはじめなくてはなりません。お受験塾のよいところは、志望校の情報をたくさんもっており、徹底した対策ができるところにあります。
しかし「塾の費用を出す余裕がない」「時間をかけて塾に通わせたくない」…。などなど、お受験塾を回避してお受験をしようとしたとしても「ペーパー試験」「行動観察」「面接」などの対策は必須です。
「ペーパー試験」では、過去の問題の出題傾向を親がしっかりと把握しておくことです。
「年長さんの6月まで塾に行かずに、最後の3ケ月だけ塾に通って名門小学校に合格したケース、塾に通わずに、模擬試験だけは数回受けて合格したケースもありますが、その子どもたちは、もともと頭のいい子どもです。また、ある程度、ご家庭で基礎を身につけてきたからこそ合格できたのです」と話すお受験塾の先生もいます。
「行動観察」については「自分のことは自分でやれる」「先生のお話しを聞き行動できる」「テレビやゲームは最小限の時間にとどめる」などが家庭教育できちんと身についていることが大事です。
「面接」は、「親子一緒」「子どもだけ」「親だけ」と小学校によっていろいろですが、子どもの面接の準備としては「はきはきと答える」「しっかりした話し方をする」「姿勢よく座って先生の質問にきちんと受け応える」などの練習をしておくといいでしょう。
また、学校は親の態度や教育観を評価の対象と考えています。そのため、親の面接では、学校が求めていることに応えられるように、ご夫婦で模擬面接の練習をしておくことをオススメします。
「塾なしで合格」。対策をきちんとしていれば塾に通わなくとも合格は可能だと思いますが、家庭教育をしっかりしたうえで、お受験塾が開いている直前模擬や模擬面接などに参加して、不安感を払しょくしておくことが必要なのです。